自宅が白蟻の被害に遭ってしまっていることが発覚した場合、早急に駆除をしなければなりません。そこで効果的なのが薬剤を使った駆除になります。今回は白蟻駆除の際に使用する薬剤選びで、失敗しないためのポイントについて紹介していきますので、白蟻の被害で悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
目的で選ぶ
白蟻対策として使われている薬剤は大きく分けて2種類あります。具体的にどのようなものなのか、以下より詳しく解説していきます。
駆除目的
白蟻がすでに生息している場合は、駆除ができる薬剤を選びます。建物の木材を食い荒らしてしまっていることになりますので、一刻も早く白蟻を駆除しなければなりません。また、大量に発生していることも多いため、なるべく大容量のものを選んだ方がよいでしょう。
予防目的
白蟻の姿はまだ見ていないというときは、予防することを目的とした薬剤を使います。建物の基礎部分には白蟻が好む木材が多く使われており、予防しないと徐々に被害が拡大することになってしまうでしょう。また、駆除が完了した後に予防用の薬剤を使用することで、白蟻の再発を防げるようになります
成分で選ぶ
白蟻駆除で使用される薬剤の成分は主に5種類あります。それぞれ効果が異なりますので、効果や特性を把握したうえで使うようにしましょう。
ネオニコチノイド系
こちらは農薬として一般的に幅広く使用されているもので、白蟻に対しては神経に対して異常を起こさせる効果があります。即効性はなくじわじわと効果が現れるというのが特徴で、この成分が付着した白蟻が媒介となり、ほかの白蟻にまで広がっていきます。なお、ネオニコチノイド系は虫にのみ影響するため、安全性は非常に高いといえるでしょう。
フェニルピラゾール系
フェニルピラゾール系はネオニコチノイド系と同様に、神経に異常を起こさせるというものになります。しかしこちらは殺傷能力が非常に高いため、少量でも高い効果が得られます。ただし人間や動物に対しても毒となるため、取り扱いには十分に気をつけなければなりません。
フェニルピロール系
こちらは神経異常ではなく、呼吸機能に障害を引き起こすことで駆除する成分となります。この成分に関しても、ドミノ効果に期待ができます。フェニルピラゾール系と同様、人間や動物にとっても危険ですので注意して使用しましょう。
カーバメート系
この成分によって白蟻は興奮状態となり、最終的には中毒となってしまいます。また駆除剤以外にも、除草剤などに含まれる成分でもあります。人間への悪影響があるため、なるべく屋外で使用するようにしましょう。
2-5. ピレスロイド系
白蟻に対して麻痺や痙攣といった状態異常を引き起こす成分であり、駆除剤としてだけでなく予防剤としても効果的です。人間への影響もほとんどないため、安全に使うことができます。
使い方で選ぶ
目的や成分のほかに、使い方に関してもいくつかのバリエーションがあります。その中で比較的簡単なタイプとなるのが「設置タイプ」です。
こちらは白蟻が生息している範囲に設置します。そうするとしばらくしておびき寄せられた白蟻が、中に入っている薬剤を巣に持ち帰る形となり、最終的に駆除にいたるという仕組みとなります。使用方法としては非常に簡単ですが、駆除までに時間がかかってしまうというのが難点です。
次は「スプレータイプ」で、こちらは白蟻の生息場所を特定しているという場合に有効な手段となります。ピンポイントで薬剤を噴射できるため、一気に駆除することができます。
最後は「散布タイプ」です。こちらは液体または粉末状の薬剤をさまざまな箇所に散布することによって、広範囲にわたってその効果を発揮できるものとなっています。専門の業者が使用することも多く、駆除だけでなく予防に関しても有効となります。
業者に依頼するのが確実
市販の白蟻駆除の薬剤を使用することで、駆除はもちろん予防もできるようになります。しかし、被害状況によっては十分な効果が得られないことも考えられるでしょう。駆除が完了しない状態が長く続いてしまうと、その間に白蟻被害は拡大し続ける一方となります。
そういったときには、やはりプロである業者に依頼するのが賢明だといえるでしょう。ただし、依頼するにはある程度の費用がかかってしまうので、被害状況や規模などのことも考慮しながら専門の業者に相談するようにしましょう。
まとめ
白蟻駆除用の薬剤にはさまざまな種類があり、目的や成分などを考慮しながら選んでいくとよいでしょう。また、素人では難しいケースもあり、放置すると被害が大きくなってしまいます。手遅れにならないように、困ったときは業者に依頼してみましょう。
「イソベ白蟻工業」は白蟻の駆除や予防など、お客様の住まいを守る施工を数多く請け負っております。見積もりなどのご相談も随時受け付けておりますので、白蟻のことでお悩みの際はお気軽にご連絡ください。
